仕事内容を理解して即戦力を目指そう
自動車整備士になるにはどうしたらいいか調べているなら既に知っているかもしれないけれど、改めて整理をしてみよう。
まず代表的な仕事内容としては、自動車のメンテナンスを行うこと。
自動車は精密機械の一種なので、大きくても内部は非常にデリケートな構造になっている。
だから素人が開いてパパッと直せるようなものではないんだね。
だからこそ車を使う人は定期的に診断してもらう必要があるし、もし不具合が発生したら整備士の元へ行って直してもらわないといけない。
時には一度分解が必要だったりと、同じ車でも対応が全く同じことはほとんどないから、基礎を抑えつつ臨機応変な対応、そして気付きも大切な難しい仕事だね。
だからこそ国家資格が必要で、さらに技能によって1級~3級まで分かれている。そして扱える車種にもガソリンやディーゼル、二輪といったように細かく分かれているよ。
ほとんどの自動車整備士がカーディーラーや整備工場で働くことになるけれど、最近では修理ができるガソリンスタンドやペイントショップといった塗装専門のところも増えてきており、整備士は各所で活躍しているよ。
◆具体的な仕事内容
自動車整備士の仕事は大きく分けると点検整備と緊急整備、そして分解整備という3種類に分かれるのは知っていたかな?一つずつフォーカスしていってみよう。
♠点検整備
一番のセオリーとも言える手段は、自動車系の専門学校に通うこと。
トヨタや日産、ホンダといった有名企業による学校も多く、もちろん試験合格者や就職者も多い。
大学の工業系や短大という手段もあるけれど、学費面や入学難度も加味した場合は専門学校という声が多いんだね。
課程修了だけで第2種自動車整備士の受験資格、さらに実技試験免除ということで、一番の早道と言えるわけだよ。
♠緊急整備
走っている間に突然動かなくなってしまうことや、事故で大きく車体が壊れてしまった時、そのままにしておくわけにはいかないので、現場に急行してその場で修理をしなければいけない時もある。
各導線や電気系に精通した整備士が、迅速に修理すべき個所を探しだし、交換や時には分解・修理なんてことも対応して車がまた走れるようにするんだね。
基本的には点検整備で防げることばかりではあるのだけれど、衝突事故なんかはどうしても突発的になるのでほとんどはそういった事故の対応になるみたいだね。
♠分解作業
分解しなければいけないようなエンジンやミッションといった機械的な部分の整備や修理を行うことを分解作業、またはオーバーホールなんて呼ばれ方をすることもあるよ。
3種類の作業・整備の中でも一番難しい部類になるため、国の認可を受けた認証工場や指定工場と呼ばれる特別なところでしか出来ないことになっているんだ。
◆整備士は機械相手だけではない
車の整備をするのが自動車整備士の仕事ではあるけれど、やることはもちろんそれだけではない。
車の持ち主への修理箇所の説明や点検時の注意点、車の状態なんかを分かりやすく説明してあげるのも大切な仕事だ。
扱い方次第でとても危険なものになり得る車と、その持ち主の関係、間をも整備するということだね。
また機械的な整備以外にもカーナビの設置や装飾を依頼されることだってある。
それは整備士の専門技術を使うような仕事じゃない、なんて言わず、しっかり細やかな対応をするのも、自動車整備士としての立派な仕事だよ。