その他の自動車に関わる仕事を知って選択肢を広げよう
日本は世界屈指の自動車生産を誇り、諸外国で愛されるメーカーが多くあるよね。
日常的に自動車を扱う人も多く、車好きな人も相当数いる。
そんな日本には、自動車整備士以外にも車を仕事で扱う職業は多岐に渡るよね。
そもそも車が好きで車に関わる仕事に就きたいと考えている人は、車の何が好きなんだろう。
車のデザインに惹かれる? 技術に憧れている? はたまたメーカー自体が好き?
形状だって様々あるし、運転することが好きな人だってもちろんいるよね。
スピードを求める人、またはゆっくり景色を楽しんで運転する人、悪路を駆け抜けるのが楽しい人と挙げればきりがない。
ここではそれぞれ、車への関わり方を大きく切り分けて紹介していくよ。
◆車の構造に興味があり、整備に関わりたい
このサイトのメインテーマである自動車整備士がまさにこの部類の仕事だね。
車をいったん置いても国家資格という強みが人気のある要因の一つでもあるこの仕事。
基本的には工場やディーラーの元で整備に携わるのだけれど、レーシングチームの担当にもなればフェラーリやコブラ、アルファロメオやランボルギーニといった誰もが憧れるスーパーカーの整備にも携われるのは大きな魅力……!
もちろんそれには努力と実績で実力を認められなければいけないので、まずは実務経験を積んで着実に成長していこう。
◆車のデザインに惹かれる
車は現在でも昔でも、そのフォルムに魅力を感じる人は少なくない。そもそも、現在ではダサいフォルムの車なんてほとんどなく、前提条件として見栄えは備えていることが多いよね。
クルマのデザインを決めるのは、カーデザイナーと呼ばれる職業。
外装や内装はもちろんのこと、機能面も含めたデザインが必要なので、車に関する知識は整備士並に備えておかないとなるのはなかなか難しいよ。
学歴としては専門学校のカーデザイン系の学科か、造形に関わる美大の学部へ進学するのが一般的。
その後自動車メーカーやデザイン事務所へ就職・所属をして、経験を積んで行こう。
デザインセンスと確かな知識、そしてそれを表現する技能まで持ち合わせる必要があるので、ハードルは高めの職業だ。
でもやっぱり自分がデザインした車が普及して走っているのが見られたら、それほどのやりがいって他にないよね。
◆車の運転が好き
やっぱり運転が好き!という人は相当数いると思う。
さらにその中で運転を仕事にしたいレベルな人は限られてくるかもしれないけれどね。
ちなみに一口に運転を仕事にすると言っても、その中でもレーサーになりたいのかバスなどの運転手になりたいのかと色々あるけれど、なり方も難易度もそれぞれ。
特にレーサーはスポーツ選手と同様で、実力がそのまま収入に繋がってくる上に命の危険もあるためハードルはかなり高いね。
もちろん、レースのための資格もあるからしっかり調べよう。
レーサーのための学校は少ない。サーキット運営のレーシングスクール等へ通うのがいいかもしれないね。
バスやタクシーの運転手ならば必要な運転免許さえ取得すれば就職はそこまで難しくないはず。
他の特殊な資格はいらないから特に車の専門学校を出る必要はないと言える。
でも安易になれるわけではなく、人の命を預かる仕事として責任はとても重大なもの。
レーサーももちろんだけれど、運転している車は簡単に人の命を奪えるものだということは絶対に忘れないようにしよう。
◆車の開発に興味がある
整備ではなく開発となると、まず頑張るのは勉強だ。
整備よりもさらに高度な知識が必要となってくるので、開発に関わる場合は上位の理工系学部へ進学し、大学院まで進学する気持ちでいよう。
専門学校でも開発に携わる学科はあるけれど、就職時に大手は特に学歴を見る傾向にあるため、可能な限りいい大学を目指そう。
学ぶ分野としてはエンジン系統や、力学系を修めよう。